以前の記事で、.batファイルでTeamsへの勤怠連絡を半自動化する方法をまとめました。
こちらでも良いのですが、もし会社からiPhoneを支給されている場合は、Power Automateというアプリを使った方が簡単なので、今回はそのやり方をまとめます🐜
開発環境
開発環境は以下の通りです。Microsoft 365の契約とiPhoneがあれば十分です。
項目 | 内容 |
---|---|
Office | Microsoft 365 E3(たぶん) |
device | iPhone 6s(iOS 14.4.2) |
実現方法
今回はMicrosoft 365のアプリの1つである、Power Automateを使います。これは、流行りのノーコードツールで、GUI操作だけで、自動化アプリを簡単に作ることが可能です。
さらに、iPhoneで操作できるので、PCを起動することなく、Teamsに通知を送ることが可能です。
したがって、前回の方法と比べると、より簡単な方法だと思います。
以降で、操作画面も含めて作り方を説明します。
構築手順
アプリ作成方法と動作確認を記述します。
アプリ作成
まず、iPhoneに「Power Automate」をインストールし、タップします。
タップするとPower Automateの最初の画面が表示されます。この画面の下にある「フロー」をタップします。
今回は通知のみの簡単なアプリなので、「一から作成」をタップします。
Teamsに通知が飛ぶきっかけをiPhoneでボタンをタップしたときとするので、トリガーとして「モバイルのFlowボタン」を選択します。
すると、以下のような画面が表示されるので、今回作る「フロー名」を赤枠に入力します。
次に、トリガー後の動作を設定するために、「+新しいステップ」→「アクションの追加」の順にタップします。
以下の画面では、大量のアクションが表示されるので、上にある検索ボックスで「teams」と入力し、「Microsoft Teams メッセージを投稿する(V3)」をタップします。
Teamsアクションの設定として、「チーム」、「チャンネル」、「メッセージ」を設定します。「チーム」と「チャンネル」はタップすると、所属しているチーム名またはチャンネル名がドロップダウンで表示されるので、適宜選択してください。
ここで注意です。Teamsアクションを設定すると、以下のようにメッセージだけ警告が出る場合があります。
上記のように入力したメッセージが認識されていない場合は、ひと工夫が必要です。
再度、「メッセージ」をタップし、以下の画面に移ります。
ここで、「メッセージ」に入力したテキストの文末に半角スペースを入れて、その半角スペースを削除すると、入力したテキストが認識されるようになります。
なぜ、認識されるようになるかは不明ですが、これで日本語メッセージも通知することができます。1
最後に、右上にある「作成」をタップします。
以下の画面が表示されたら、アプリ作成は完了です。「完了」をタップします。
動作確認
次に、動作確認をします。
下にある「ボタン」をタップすると、以下のような画面が表示されます。先程作成したフロー「テスト」があるので、これをタップします。
すると、メッセージが指定したチャンネルに投稿され、作成したアプリがうまく動いていることが確認できます。
これを応用して、例えば「勤務開始します」ボタンと、「勤務終了します」ボタンを作れば、わざわざTeamsで入力することなく、ボタンタップだけで勤怠連絡ができますね!
おわりに
流行りのノーコードで、自動化ツールを作る方法をまとめました。
今回は、Teamsで通知するところまでですが、例えばSharePointなど連携して時間も記録できると思います。
余力がある人は挑戦してみてください。うまく言ったら教えてくださいw
参考になれば幸いです(^^)
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文字コードのバグだとは思いますが、これにけっこうハマりましたorz↩