前回の記事では、OpenCVの商用利用をまとめました。今回は、Dlibの商用利用について整理します🐜
ただし、以下の内容はあくまで私自身の解釈であり、この記事だけを理由に「商用利用OK」と判断することはないようお願いします。
本記事で発生するいかなる損害に関して、一切責任を負いかねます。(更新日:2021年05月10日)
記事作成の動機
OpenCVと同様に、Dlibでも注意すべき点がありますので、将来の自分が困らないよう、現時点での理解を整理したいと思い、記事作成に至りました。
商用利用の可否
結論から言うと、Dlibは商用利用可能です。ただし、一部の機能は、個別にライセンスを受ける(つまり使用料を支払う)ことで初めて商用利用ができるものと、もしくはそもそも商用利用不可であるものがあります。
この記事では、個別にライセンスを受ける必要がある=商用利用不可として話を進めます。
整理した内容は以下の通りです。
項目 | Dlib |
---|---|
商用利用可否 | Yes ※制限あり |
ライセンス | Boost Software License |
ライセンスURL | http://dlib.net/license.html |
制限/注意 | |一部学習済みモデルは商用利用不可 |
上記の表には書ききれない内容について、以降で記載します。
Dlib
Dlibとは、機械学習ライブラリであり、特に画像処理ライブラリとして有名ですね。基本的には商用利用OKです。
このDlibはよく見るとOpenCVのように、実はdlib
とdlib-models
の2つあり、dlib
は商用利用OKで、dlib-models
のみ一部商用利用ができません。
dlib-models
で商用利用できないモデルは以下の通りです。
dlib-models
にある上記のモデルは商用利用不可です。詳細は、dllib-models
のREADMEを参照してください。"commercial use"で検索するといいかもしれません。
よくDlibの例として使われているモデルは、shape_predictor_68_face_landmarks.dat.bz2ですね。これが商用利用できないことをご存知ない方が多いような印象なので、ぜひ注意してください。1
その他注意点
前回の記事と同様ですが、"commercial use"という文言がないからと言って、必ずしも商用利用できるとは限らないので、最大限注意してください。
おわりに
OpenCVと同じようなカタチで、Dlibについても整理しました。
今後も少し変わると思いますので、この記事の情報を鵜呑みにすることだけはないようお願いします。
参考になれば幸いです(^^)
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やらかしてる人が多そうで心配。↩