今回は統計の続きとして、平均と、分散または標準偏差をまとめます🐜 なお、前回の記事は以下から見てみてください。
平均
平均とは、ある集合におけるもっともよく使われる代表値1の1つである。
平均を求める際は、必ず確率という重みを考慮する必要がある。
以降では、確率変数がデータ、離散型、連続型の3つの場合に分けて整理する。
データ
確率変数がデータ値
であるとき、
の平均
または
は次式で定義する。
離散型
確率変数が離散型で、確率関数を
とするとき、
の平均
または
は次式で定義する。
上式において、が
で、すべての
について
であるとき、確率変数
がデータであるときの平均と同じになることに注意すること。
連続型
確率変数が連続型で、確率密度関数
とするとき、
の平均
または
は次式で定義する。
分散・標準偏差
分散とは、ある集合におけるばらつきを示す指標の1つであり、平均を使って定義できる。
確率変数に対し、平均
または
とするとき、分散
または
は次式で定義する。
また、を確率変数
の標準偏差という。
平均と同様に、以降では確率変数がデータ、離散型、連続型の3つの場合に分けて整理する。
データ
確率変数がデータ値
であるとき、
の分散
または
は次式で定義する。
離散型
確率変数が離散型で、確率関数を
とするとき、
の分散
または
は次式で定義する。
連続型
確率変数が連続型で、確率密度関数
とするとき、
の分散
または
は次式で定義する。
まとめ
上記をまとめると、以下の通り。
確率変数 | 平均 |
分散 |
---|---|---|
データ | |
|
離散型 | |
|
連続型 | |
|
おわりに
参考文献で紹介した技術書をもとに整理しました。
参考になれば幸いです(^^)
以下では、確率統計の基本レベルを整理していますので、よろしければご覧ください。
Probability statistics カテゴリーの記事一覧 - ari23の研究ノート
参考文献
参考文献は以下の通りです。
- 第4版 理工系の確率・統計入門
統計の基礎がとても丁寧にわかりやすく書かれています。入門書としてオススメです。
-
なんでもかんでも平均値を使って議論する人は好きでないです。せめて分散も含めてほしい。↩